route-map
ルートマップ(route-map)とは、処理するべき対象を特定するための条件と処理内容をまとめているリストです。 ルートマップによって、IP パケットの転送経路を決めたり、ルーティングプロトコルのルート情報のメトリックなどのパラメータを変更するなどさまざまな制御が可能です。 ルートマップで処理するべき対象の条件は match 条件で決めます。そして、処理内容は permit/deny および set コマンドで設定します。
| 用途 | 処理対象 | 処理内容 |
|---|---|---|
| PBR(Policy Based Routing) | ルータが受信する IP パケット、標準/拡張 ACL を関連付ける | ポリシーベースルーティングを行う、指定したネクストホップへ転送する、DSCP をセットするなど |
| NAT 変換対象の指定 | ルータが受信する IP パケット、標準/拡張 ACL を関連付ける | NAT 変換する、deny されたパケットは NAT 変換しないだけ |
| BGP ルート | BGP で送受信するルート情報、ACL,プレフィクスリスト,AS_PATH ACL を関連付ける | BGP ルートを許可/拒否する、許可したルートは追加でパスアトリビュートをセットできる |
| 再配送時のフィルタ | 再配送するルート情報、ACL,プレフィクスリストを関連付ける | 再配送を許可/拒否する、許可したルートは追加でメトリック値やメトリックタイプ、ルートタグの付加なども可能 |
Router(config)#route-map [map-tag] {permit | deny} [sequence-number]Router(config-route-map)#match [condition]Router(config-route-map)#set [action]
map-tag: ルートマップの名前permit | deny: 許可|拒否の指定。省略した場合は、デフォルトで「permit」sequence-number: ルートマップ名が同じ場合に使用するシーケンス番号。コマンドを省略するとデフォルトで、「10」になる。シーケンス番号は、小さい数から順番に処理される。condition: 条件を指定。全ての条件を満さないとアクションを起こしません。action: 条件が合致した場合のアクションの指定例 1(再配送時のフィルタ)
Section titled “例 1(再配送時のフィルタ)”OSPF ネットワークへの再配布時にメトリック値を 250 に定義
ip prefix-list static seq 1 permit 0.0.0.0/0 le 32
route-map static permit 1 match ip address prefix-list static set metric 250
router ospf 1 redistribute static subnets route-map staticOSPF ネットワークへの再配布時にメトリック値を 100 に定義 OSPF ネットワークへの再配布時にメトリックタイプ 1 を定義
route-map static permit 1 match ip address prefix-list static set metric 100 set metric-type type-1